全国産業観光フォーラムと富岩運河
第8回目にして、初めて日本海側の産業観光フォ-ラムが富山市で開催されました。産業観光そのものは、新しい観光スタイルです。いまや地方は、すでに人口減に入っていますが、交流人口を図ってあらゆる分野の需要を高める必要があります。いわば産業観光とは、ものづくりの現場や近代化遺産、食材など身近にある価値を見直しPRして、多くのひとに来て頂く試み、と言えそうです。私は、今回の副実行委員長を務めました。
富岩運河の役割り
富山県は、かっての水力電力王国のおかげで、日本海側随一の工業県を誇っています。
庄川、神通川の河口には、臨海工業地帯が造られ、工業立県の遺産にこと欠きません。なかでも富岩運河は、工場誘致だけでなく、掘削の土砂で中心街と富山駅周辺を南北に分断していた廃川地を埋め立て、新たな行政の中心地をつくるという離れ業をしています。
学習支援船の運行実験
私は、9月議会で来年度に予定される船の運航について質問しました。明らかになった計画の概要は、次のようです。
(1) 21年度から、県が35人乗りボートで環水公園から国の重文・中島閘門間、市が12人乗り電動エコボートで環水公園から岩瀬カナル会館までそれぞれ往復運行。
(2) 運行期間は3月下旬から11月下旬までの土日祝日などで9時から午後6時頃まで。
(3) 運賃は岩瀬まで大人1,500円、中島閘門まで大人1,000円、(子ども各半額)。
(4) 市内小学4年生(3,500名)を体験乗船に無料招待。
県と市が協力しあって
運河の管理は県ですので市が使用するときは、いちいち許可が要るという面倒な面があります。今回は、みなと振興交付金の活用で両者の協力体制ができました。藻の除去、清掃などいろいろと課題がある中で、協力しあうことは画期的なことです。私は、質問で高く評価しました。補助金がらみなので学習本位の社会実験を強調していますが、水辺アピールという富山市の新しい観光の目玉に、おおきく道が開けたことは間違いありません。
真の観光元年に
県も今年度から担当部署を観光・地域振興局と改め「観光元年」と位置づけています。
国も10月から「観光庁」を発足させます。観光=もの見遊山であり、とくに勤倹力行型の富山ではミャーラクなことと見られがちでした。明らかに、宝を持ちながら、磨きを忘れアピールに欠けていました。
私は今回の観光産業フォーラム交流会の〆で次のように挨拶しました。
「富山市は、廃線予定の鉄軌道をライトレールとして甦らせ、富山県はドブ川視されていた長大運河を整備し、来年からは船を通します。過去の産業遺産を活かす、これぞまさに産業観光そのものであります。このフォーラムを機に名実共に観光元年となりますように」
投稿者 松本弘行 : 2008年09月30日 15:56