運河の水辺空間とLRTを活かしたまちづくりに取り組む富山市議会議員・松本弘行のWEBサイト

異常気象と合流式下水道

img48a7151c1ee42.jpg最近の雨降りは、天の怒りを感じるような荒れようです。7月7日といい今回といい、局地的にしろ自然の運行が狂ってきたと思わざるをえません。流入河川の少ない富岩運河でさえ短時間の豪雨で増水し、近隣町内の側溝があふれる騒ぎになりました。

それよりも驚いたのは、大和デパートの地下や一階にいた買い物客と店員かもしれません。まさか、川のように店内に水が流れこむとは想像もできないことですから。原因は集中的な豪雨ですが、他の要因として一帯が合流式下水道のため、雨水をさばききれずにマンホールから逆流したと見られています。

合流式下水道とは、初期下水道整備に採用された方法で、雨水と汚水を分けずに下水溝に流しこむため、工事費は安く上がりますが大雨には対応し切れないことがあります。薄まった汚水が町中に流れ出るのですから、衛生面からいっても好ましいことではありません。現在、大都市をはじめ191の都市が、この問題をかかえています。

旧富山市内では、中心市街地を含む富山駅南側一帯(277h)約6、500戸が合流式。単に富山市に限らず、全国の河川、海洋の水質汚濁の一因になるので、国も平成16年から10年間で改善完了をめざしています。

しかし、東京、大阪という巨大都市の改善は容易ではなく、地方都市も合流式から雨水と汚水を分ける分流方式への完全移行は、まず不可能です。今回、知事も現地を視察されて、分流化を示唆されていますが、今後再開発される箇所など限られた地域と思われます。

いままでの改善策は、下水管の能力をアップし雨水吐の堰を嵩上げして、溢れを防いでいます。かなりの効果があるのですが、今回のような瞬時の増水は捌ききれないようです。

現状で最も効果があると思われるのは、松川の地下などに巨大貯留槽を設置し、一時的に溜めて徐々に最終処理場へ流すやり方です。これは過去、洪水で悩まされたサン・アントニオ市が巨大トンネルで解決しているし、国内の他都市でも採用しています。

今9月議会の一般質問で、改善策と貯水槽設置の早期着工についてただす予定です。

投稿者 松本弘行 : 2008年08月19日 09:32