運河の水辺空間とLRTを活かしたまちづくりに取り組む富山市議会議員・松本弘行のWEBサイト

中部縦貫自動車道

item109_0.jpg地元の「まちおこし探訪」にバス一台で、奥越の越前大野と勝山の両市を訪ねました。白山ふもとの盆地、九頭竜川をはさんだ水の豊な個性のあるまちです。

北陸高速道から勝山の県立恐竜博物館、平泉寺白山神社、小京都の大野へ向かう国道沿いに「中部縦貫自動車道の早期促進」の立て看板がいくつか目につきました。

中部縦貫自動車道とは、松本市を起点に安房峠—高山市—清見・東海北陸道(重複)・白鳥—福井市を終点とする山岳縦断の高規格幹線道路のことを指します。高速自動車道との違いは、国土交通大臣の認可で建設され、規格は一般高速道とほぼ同じです。

7/5に東海北陸道が開通し、北陸が高速道で名古屋を中心とした中京と結ばれます。これを機に北陸三県は、中京圏とのヒト、モノ、情報の交流を深めようと必死です。

本来、富山と飛騨地方とは神通川・飛騨街道を通じて人的、経済的な結びつきが強く、時代に応じたハイレベルの自動車道整備は両地域の発展に欠かせません。

富山から高山までの地域高規格道路計画は、富山県側は一部着工中ですが、岐阜県側が全くメドがついていません。肝心の高山市は、東海北陸道の完工にあわせて、観光道路として中部縦貫道促進に精力を注いでいるか、に見えます。高山を基点に東へ上高地・松本へ、西は奥越の大野・勝山—福井—三国港・東尋坊、さらには越前海岸へ。

東海北陸道から6年後の北陸新幹線の開通。どこもがオラが郷を売りこんで誘客に死に物狂いです。それだけ観光効果に期待がおおきいのでしょう。いまやわが田だけに水をひくのではなく、外国客誘致もふくめ、広域的な連携で相乗効果を図り、北陸全体の魅力をたかめる視点が必要です。今回の奥越探訪でつくづく思い知らされました。

まちなかの移動

クルマ社会のなかで急速にすすむ高齢化に、だれもがいつか転機がくることを予想しますが、為政者のだれも手をこまぬいていました。いったん公共交通に手をつけたら、市民から等しいサービスを求められるために、底なし沼に落ちる危険があるからです。

富山ライトレールが全国から注目されるのは、地方のまちなか移動を自家用車から公共交通を利用したまちづくりへ、果敢に挑戦しているからに他ありません。
それには、都市のもつ特性と時代の先を読みこんだ透徹したビジョンが必要です。

今議会で、このまちづくりの経過が公表されました。富山ライトレールは、2割強かと懸念された乗客数落ちは1割強に止まり、収入は400万円強の黒字。JR高山線の増発実験も5万3千人増えて、増収分1千6百万円がJR西日本から返還されました。

ライトレールの大手町通り環状線化、地鉄上滝線への乗り入れ、おでかけ定期の好調など、公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりのシンボル事業として着々と手が打たれています。おそらく北陸新幹線の開業時には、かなりの成果が上がるものと期待されます。

投稿者 松本弘行 : 2008年06月25日 20:32