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塀のない刑務所

ichrSisetsu009.jpg千葉の市原刑務所を見学する機会がありました。交通事犯だけを収容する刑務所です。

塀のない刑務所

千葉の市原刑務所を見学する機会がありました。交通事犯だけを収容する刑務所です。

ここには塀がありません。逃げることは簡単ですが、つかまれば二度とここへは戻れません。シャバの息づかいと接しているだけに、自分を制するこころを一般刑務所の服役以上に求められるので、むしろ精神的にキツイところです。

刑務官から説明を受けた部屋には、長勢法務大臣(当時)からの表彰状が飾ってありました。職員だけでなく受刑者も刑務所作業の優良さがうかがえます。交通致死傷の事犯だけに、服役者には社会的地位のある人も、と聞きますから刑務所内の規律は至極良好のようです。

見学の目的は、交通事故・犯罪には厳罰化を、という強硬な一部の風潮に対して受刑現場の反応を知ることでした。飲酒、スピード、無免許、過労やわき見による交通致死傷害が大型、深刻化。そのつど法改正で罰則が強化され、庶民の生活が窮屈になってきています。

それでも重大事故が跡を絶たないのは「誰でも加害者になりうる交通事故、仕方がない・・」という世間の甘さが背景にあるようです。刑務所関係者は、人間の性善を信じて社会復帰ができるよう努めておられますが、かたや被害者の家族の思いは別もののようです。

塀がないといっても服役すれば所内の規則に従って、きびしい規律の日々がつづきます。2年、3年、5年の刑期でもほぼ全員が満了5〜6ヶ月前に出所になるようです。が、被害者家族からは刑期満了までの嘆願書が届くそうです。

クルマはいまやゲタ代わり。生活になくてはならない必需品になりましたが、操作を間違えば凶器です。ドライバーは被害者の立場にたって絶対に交通加害者になってはならないこと、収監されれば人生が一変すること、を今回の訪問で痛感しました。

36歳嶋田雄大(たけひろ)の挑戦

プロボクシングは、映画やテレビ劇画「明日のジョー」で知るぐらいでしたが、後輩が世界タイトルに挑戦するとのことで、中学校同窓会長として日本武道館にはせ参じました。

スーパーフェザー級王者バレロ(26)は、23戦23KOの戦績を誇るベネズエラの怪物。勝敗は年齢差からいっても、7回までもったことは賞賛に値します。ただ日本ライト級王座を返上してまで、驚異の相手に挑むという執念には、プロ選手として彼なりの引き際の美学を感じます。単に無謀なロマンではかたづけられません。

過酷な格闘技であるだけに20代後半が選手生活の限度といわれます。終了後しばらくコーナーで立ち上がれない彼に、この日を夢見た36歳までの精進の日々と燃え尽きた姿に熱いものがこみ上げました。よくやった嶋田!私たちはキミを忘れない。

投稿者 松本弘行 : 2008年06月16日 08:40