3月議会の論点から
北陸新幹線の6年後開業にあわせて、ストロー現象に負けない都市改造と生活の基盤づくりがピッチをあげてきました。都市の生き残りをかけた競争がはじまっています。
コンパクトなまちづくり
高齢化の予想以上の進展で、まちなかの移動が問題になってきました。いうまでもなく旧富山市内はクルマ抜きでは生活ができません。市は公共交通を軸にした、歩いて暮らせる(=コンパクトな)まちづくりを打ち出しています。
市長は内輪の集まりで、交通の空白地帯は、バスか鉄軌道の停留所まで300m、鉄道駅まで500mをめどに解消したい、と言っていました。雪国の足もとの悪さもありますが、高齢の方々も含めて、もう少し歩くことに努めるべきだと思われます。
中心地への集中
富山市は、国内でも有数の道路整備が進んだ都市ですが、国内トップクラスのクルマの普及で病院や球場、美術館など主だった公共施設は郊外に散らばっています。
今議会で市長は「ガラス美術館を中心地で」と明言しました。市は中心居住の誘導策と公共交通による中心部のにぎわいに苦心しています。公共施設の集中化もそのひとつです。
ガラスは、塩谷元市長のすぐれた構想のもとに育まれてきたもの。市民体験—教育施設—作家育成—工房と販売—地場産業へと一連の計画は着実に実現され、国内の評価が高まっています。ガラス美術館の設置は、底辺の広がりの上に立つシンボルであり「ガラスの富山」を国内のみならず世界へPRする窓口になります。
後期高齢者の年齢設定
この4月から75才以上が後期高齢者と呼ばれます。「これ以上生きるなということか」というきびしい批判の声も聞こえます。が、この年齢を境に体力・知力が減退するようです。
並行して40才以上は、定期健診が義務づけられます。陽のもとで軽い運動をし、自分の健康に責任をもつことの必要性が議会でも提言されました。パークゴルフ場や市民菜園の設置などはいい例です。医療費の抑制につながることはいうまでもありません。
食を考えるきっかけ
中国製のギョウザ事件で「地産地消」が市民に認知されてきました。地元でとれたものを食べようという、貧しい頃の日本では当たり前のことでした。
食の安全は、一般家庭が個人の努力でできても、量の大きい学校給食や業務用の食品はそうはいきません。給食の材料は、契約農家に2割増しの保障をつけて確保することが実施されます。子どもたちが毎日口にするだけに、少々高くても安全が第一です。
富山県の野菜生産高が全国一の低さ、工業県で働き口があるためか、片手間に米をつくる兼業農家は国内トップクラスに驚かされます。休耕田対策もふくめ安心できる食の自給が、本格的な話題になってきました。
市内国道8号の立体交差化
北陸三県を横断する国道8号線は、日本海側の大動脈です。庄川を渡るネックが立体交差化により解消しました。が、いまは市内の豊田、新屋交差点の渋滞のため、富山市通過がスムーズにいきません。数回の説明会をへて、立体交差化のめどがついてきました。
ヒトやモノの流れからも、一時的にせよ渋滞が日常化していることは、北陸全体にとって非常時の不安要因です。せっかくの商業集積をこわすと反対意見もありますが、健康体を保つにはまず動脈硬化を防ぐという、できるところからの手当てが必要です。
投稿者 管理者 : 2008年03月21日 16:59