路線バスの復活問題
富山ライトレールは、富山市北部への利便性が増し、予想以上の利用者で新たなまちづくりとクルマ社会からの転機が予想され、全国的な注目を集めています。
ただ、中心部の西町を経由して並行していた二つの定期路線バスの廃止は、逆に直接中心部へ行くアシを失った住民の方々に大きな不満が高まっています。
(写真:20年度で拡幅し新駅設置予定の永楽町交差点付近)
聞き込み調査
私はお盆にかけて、不満地域のできるだけ多くの方々にお会いし、話しを聞きました。その結果は、次のように要約されます。
バス路線の必要性については、老若を問わず「将来のためにはあった方がよい」の答えが共通です。しかし、必要度について全般を見れば、路線からの遠近により答えが違ってきます。総じて、場所、男女、年齢層によって「まだらの反応状態」といえます。まして「どれだけ利用するか」「誰が負担するのか」の議論になると、公費負担ならわが身の税金にかかわる問題として、若い人は醒めた反応です。
結論は、まだまだクルマ社会ですが、クルマを操れない高齢者が増えつつあること、特に日常的に買い物願望のある女性の方々にとって中心部へのアシは必要であること、が鮮明です。
おでかけバスとの関連
高齢者向けのおでかけ定期券は、100円で市内から中心部や、中心地域内の移動にも利用できるすこぶる好評な制度です。
ライトレールと並行する幹線道路に、従来のバス路線を復活することは、社会的な見地からも二重投資のそしりを免れません。ただ、コイン一つで中心部へ出かけたいお年寄りの要望が強く感じられ、実現への努力は必要です。
9月議会本会議で
富山市は、中心市街地の再生が目下の最大政策のひとつです。おでかけバスを利用できる既存バス路線の変更やコミュニティバスの迂回などで中心部へでるアシの確保ができないか。交通弱者や増え続ける高齢者の市内移動への対応は如何か、が私の質問の趣旨でした。
市長答弁は、交通弱者や高齢者の方々へは停留所の改善、低床バス導入などを今後も支援して行く。ライトレールと並行する区間のバス路線の復活は困難であること。
理由は、市内のより不便地域に比べて、中心部への公共交通の便に恵まれていること。けれども、路線バスの活性化やコミュニティバスのあり方については検討したい。この詳細は、別途に市政報告書でお知らせいたします。
今後の対策
一部住民の方々からバス路線復活の請願が出され、討論のあと不採択になりました。私としては今後、自治振興会・関係町内会の公的団体から地域要望を出すことやライトレール利用には一層身近になる永楽町駅設置の促進、富山港線・赤江川鉄橋の歩道利用への要望など、交通不便地域の解消に最大の努力を払う所存です。
投稿者 松本弘行 : 2007年09月20日 14:23