運河の水辺空間とLRTを活かしたまちづくりに取り組む富山市議会議員・松本弘行のWEBサイト

コミュニティ活動の原点

となり近所の結びつきが薄れ、地域への関心は自分の都合だけという風潮が目立つようになっています。町内会長のなり手がなく、1年交代が多くなってきました。ある中心部の町内会の集まりに呼ばれ意見交換しましたが、地域の問題を考える上で参考になりました。

路面電車の延伸
現市長は、就任当初から公共交通の再生を政策の中心に据えています。そのひとつに路面電車の延伸があり、元あった環状線の復活が予想されました。今ほど路面電車が注目されない時期だっただけに、思い切った決断でした。
問題は、従来線を復活させるのか、状況を考慮した新しいルートなのか、沿線住民には大きな関心事でした。結果的には公共施設が集まる大手町を通る新ルートに決定したので、期待していた住民には、結果だけを知らされたという不満が残ったようです。

決定の手順
このような時に問題になるのは、誰がいつ決定したのか、地元意見が反映されていたか、という議論になってきます。決定の建前は、公平な審議会(検討委員会)にかけ、結論に従うことになっています。が、検討資料づくりは当局なので、ほぼその線で進みます。
今回の委員会には、地元代表がメンバーに含まれていなかったようです。

審議機関の構成
首長の政策をチェックする機関として市民を代表する議会があります。けれども、急を要するとか、首長にとって確実に進めたい政策は、権威者のお墨付きを得て、議会に諮ることがままあります。むしろ多用するという批判論が議会側にあることも事実です。
構成メンバーによっては、御用機関視されることもありますが、おおむね公平な立場のひとが選ばれているようです。とくに主要道路や水路、公共交通の関連は、地域代表の参加次第で地元利害が錯綜しますので、できるだけ公益性を重視し、広い見地から助言できる人が選ばれています。

決定の評価
今回、意見を聞いていて、果たして新ルートがどれだけの効果があるのかという地元の危惧と、現状のままよりも中心部活性化へかなり寄与するのではという多数市民の期待とに、大きなギャップを感じました。大勢としては、ルート選定が地域全体の活性につながるならば、との消極的評価を感じました。一面、地元のもつ切実な課題が印象に残ります。

これからのまちづくり
中心部のまちづくりは統合による小学校跡地の活用が、これからの焦点になります。
さらに、大都市に共通する汚水と雨水を区別されない合流式下水処理の改善が緊急の課題です。雨量によって放流される未処置汚水こそ、うわべは美しい松川に暗い影を落としています。市長の先日の米国視察は、単なる水辺観光施策だけではなく、都市の雨水処理を学んできたはずです。水辺の魅力を演出するには、河川の浄化も忘れてならない条件です。

コミュニティ活動とは
今回の経緯から、行政の政策は初めから決定されたものであり、住民参加とは絵空事でないかとの意見も聞かれました。しかし、話し合うことによって私自身が啓発されたし、それは必ずどこかで生きてきます。三回予定の十数名によるささやかな会合でしたが、このように話し合うことこそ、住民意識を高める地道な試みであることを実感しました。

投稿者 松本弘行 : 2007年05月11日 07:53