3月議会終了
3月議会終了日で、私約交代により議長を退任しました。
議長の一年間は、私の議員生活で最も忙しく、かつ充実感がありました。ご支援いただいている皆さまに、得がたい体験をさせて頂いたことを心からお礼申し上げます。
幅広い視点で
今議会中には、ささいな発言で時間延長もありましたが、政策の本質とは無関係でした。むしろ論戦の中から、これからの議会の関心や政策の力点を読み取ることが大切です。
政策の重点は、富山市全体の総合力を上げることに尽きます。が、肝心なことは、ばら撒きを排し、どの分野に重点を置き、県都としての求心力を高めるかにあります。
いまや、東海北陸道や北陸新幹線の開通という広域交流のなかで、単にわが地域のみという内向きではなく、北陸全体を視野に入れる戦略的なスケールが必要になっています。
(左図 日本海逆さ地図)
上越から金沢まで
7年後に開通する北陸新幹線は、日本海側では上越以西、終点金沢駅まで、少なくとも十数年間は富山駅が地理的な中心を占めます。富山駅は、中部圏に通ずるJR高山線やライトレールをはじめ地方鉄道の交通機関が集まり、陸路、空路、海上輸送の拠点に隣接しています。富山市は、まさに日本海側きっての「交流の十字路」といえます。
ライトレール効果
富山市がいま、全国的な注目を集めるのは、地方都市に共通する中心市街地の再生にまっ先にとり組むこと、市内の移動をLRT(次世代型路面電車)でネットワーク化するだけでなく、民営化するJR在来線をも想定するという壮大さと難題にとり組む姿勢にあります。
ライトレールが港町に通じたことで議会の関心も海に向き始めています。このことは富山湾にそそぐ河川にもつながり、川上の森林状態にも無関心ではなくなってきました。
北陸をひとつとして議会質問の中心は、市内の交通問題や中心地のまちづくり、新年度から変わる農政や環境、観光、教育の問題です。けれども市長の構想には、上越・飛騨もふくめた北陸経済圏をにらんだ富山市の将来像を描いているようです。
少子化や高齢化対策もふくめて、これからの住みやすい、住みたくなるまちは、特色ある周りの地域と協力しながら、新しい観点で県都としての魅力を創り出すということ。市長が答弁書でなくナマの語り口から、以上のような気概を随所で述べています。
環日本海的な視野
北陸は関西の奥座敷といわれますが、新幹線開通は関東の奥座敷をも可能にするものです。
確かに富山市は、都市のハード面で斬新なまちづくりとして全国に先行しています。が、催しごとや広い意味の文化全般にわたるソフト面で、太平洋側とは一味違う魅力を培うことが大切です。場がもつ力を活かすなら、日本海を囲む対岸との交流がキーになるかもしれません。韓国の世界的指揮者チョン・ミョンフン氏の活動拠点としても期待されます。「環日本海時代」の曙光を予感させる議会でした。
投稿者 松本弘行 : 2007年03月21日 13:02