運河の水辺空間とLRTを活かしたまちづくりに取り組む富山市議会議員・松本弘行のWEBサイト

未来への挑戦

image001.png50年先を読みながら都市(まち)づくりをすることは、分かっていても簡単なものではありません。ひとは目先のことに捕らわれるからです。
北陸新幹線がくることは、好むと好まないにかかわらず、ヒトやカネ、モノの流れだけでなく、市民の考え方や都市のあり方にも影響を与えます。洞察力と決断が求められるまちづくりに、いま森富山市長は果敢に挑戦しています。

先見的な事業
昨年開業した富山ライトレールは、本来10年かかる事業でした。二月に国から認可された中心市街地活性化基本計画は国内初であり、ともに全国で注目されています。そのような中、新年度で水辺空間の活用に着手することは画期的なことです。船による松川・いたち川・富岩運河の遊覧を長年主張しつづけてきた私には、新幹線開通後に的を絞った計画にせよ、そのスピード感に感嘆せざるをえません。

富山市の特徴
戦災で中心部のほとんどを失い、金沢、高岡に比べて歴史的な文化遺産がないことがむしろ富山の特徴です。ひとを惹きつけるには過去の遺産活用は有利ですが、無ければ新しい魅力を創りだすしかありません。幸い富山駅の直近から港まで、運河が残されています。
もの珍しさもあり、ライトレールが全国的な関心を集めていますが、終点の港町は現状ではいまひとつ魅力に欠けています。並行する富岩運河とそれに連なる河川をからませて、どのように活用するか、がこれからの課題になってきました。

水辺を活かす試み
写真の船は11人乗りの電動エコボートで、NPO法人が東京の勝どき橋たもとから隅田川周辺を遊覧しながら、江戸東京の歴史と環境を学ぶというツアーを試みています。
森市長も試乗したと報じられたので、友人を誘い乗ってみました。モーターは電動のせいか静かでスローなので、水鳥も逃げず身近に観察できます。パナマ式閘門のある小名木川と下町を横断する神田川の水面からみるビル街は、地上とは違って新鮮でした。

いたち川と運河
環水公園の小運河工事が3月下旬でほぼ完成し、景観が一変します。運河といたち川をつなぐ牛島閘門の活用が課題でしたが、電動ボートであれば運河からいたち川へ通行できるし、川の水深も赤江川合流点までの遡上は問題がないようです。合流点のいたち川公園横には、近い将来ライトレール駅が新設されます。

これからの問題点
通船計画を進めるには、河川管理は県なので、さまざまな調整が必要になってきます。国重文指定の中島閘門を自由に往来するのにも、かなりの時間がかかりそうです。松川、いたち川の水辺を楽しむには、堤防内の修景や周辺の賑わいづくりも必要になってきます。前途は多難ですが、幸いなことに石井県知事も水辺活用プランに積極的です。
年間1千万人以上が訪れる米国サンアントニオ市は、半世紀以上の時間をかけて水景のまちを作ってきました。韓国ソウル中心地の水辺は市民であふれて、新名所になっています。
いまは小さな兆しですが、官民の協力次第で大きく花開くとり掛りの年となりそうです。

投稿者 松本弘行 : 2007年03月06日 18:40