モーレツ都市・上海
県内議長会として、上海便就航一周年を記念して振興と国際親善を目的に、上海市人民代表部と上海航空本社を訪問しました。あいにく滞在中は雨に祟られましたが、人民代表副部長(副知事)や航空会社社長ら幹部クラスと親しく意見交換ができ、気分は晴れやかでした。上海市は1,300万人をかかえる世界一の大都会。42万富山市とはケタ違いで相手にしてもらえるか不安でしたが、予定時間をオーバーするほど対応は丁重でした。
ゲートウェイの役割
上海行政の要人と航空トップの会談内容は、それぞれニュアンスが違いますが、共通するのは日本企業の誘致促進と観光を重視して、上海を中国への出入り口(ゲートウェイ)としての位置づけです。
現状は、ほぼ富山からの利用客に限られ、なおかつ小松空港に別会社が乗り入れ、隣り同士で客をとり合っています。富山・上海便は県の努力で何とか50%台に乗ってきました。両首脳とも片流れを認めた上で、これからの上海の経済発展と2年後の北京五輪、4年後の上海万博を見越して何としても互いに頑張っていきたい、と熱っぽく話されました。
富山への誘客
富山空港への国別乗客は台湾がトップで次が韓国です。台湾からは、定期便がなくてもチャーター便で春から夏にかけて雪の立山に大勢訪れています。先般の韓国ロッテ観光会長と市長の懇談でも、立山連峰と雪の大谷を高く評価し、送り込みの目標数を出しています。
両首脳に富山の観光目玉として立山の魅力を伝えると、県や業界の招待で訪れ感動したこと、今後PRして努力することを表明していました。中国や韓国は、要人との個人的なコネが大切と言われますが、今回の異例な応対もこのような下地があったからのようです。
上海の魔力
上海ほど変貌激しい都市はないかもしれません。西洋と東洋、新と旧、それが奇妙に混ざり合い独特の雰囲気と熱気をかもし出しています。懇談のなかでも、いま富山便乗客が片肺飛行であっても、上海は経済、観光のアジアのセンターになるという自信に満ちていました。
上海はいま、2010年万博をめざして建設ラッシュに拍車がかかり交通渋滞が日常化しています。気がかりなのは、過去2世紀で急成長した都市遺産のあつかいですが、代表的建造物で残すべきものは保存修復していました。明代の豫園や水郷の周荘は、過度な観光化が目についても魅力あるものです。中心部に西洋が残した重厚な建築群と周辺をかこむ今できの摩天楼群は異様な景観ですが、万事このチグハグさこそ上海を引きつける魔力です。ぜひ一度、疾走する上海のすさまじいパワーをご覧になってください。
投稿者 松本弘行 : 2006年11月26日 17:37