運河の水辺空間とLRTを活かしたまちづくりに取り組む富山市議会議員・松本弘行のWEBサイト

合併後の富山市の方向

3月議会は代表質問と市長答弁で、おおよそ市が目指そうという方向が見えてきます。
重点施策は、市長自ら答弁に立ち、力が入るからです。私が自民党会派から代表質問で持ち時間1時間、答えに市長は1時間余り、各部長で1時間弱計2時間になりました。
これに比べ一般質問は各持ち時間20分で市長が立たないことや、答弁時間が20分を満たないことがザラです。それだけ会派を代表する質問は重みがあります。

市長の施政方針
合併後の森市長には、初めての予算編成になります。それだけに貯金を使わずに出費を極力抑え、国からの使える補助金を工面して、なんとか健全財政を保ったことは高く評価できます。答弁を通して市長は、県内3分の1の人口をかかえる富山市の体力を、ここ10年位かけて強化する意図をはっきり打ち出しました。今後のベースになるので重要です。

北陸新幹線

10年とは、新幹線が金沢までに開通する期間です。この間に県都として都市の総合力を高めなければ、ストロー現象で逆に栄養分を中央に吸い取られかねません。総合力とは、市全体がイキイキとしている元気度といえましょうか。それには限られた財源を有効に使い、周辺部に必要な手当てをしながら、中心の求心力を図ることが何より求められます。

中心部の再生
中心の求心力を高める手立ては、周辺に散らばった人たちをもう一度中心部へ引き戻すことにあります。もともと中心市街地は、生活に関連したあらゆる機能が集まって便利な場所です。大和百貨店の移転支援をはじめ、高層化した集合住宅の再開発など都心回帰策として「まちなか居住」施策を明確にしています。

歩いて暮らせるまちづくり
郊外に住み着いた人たちや旧町村のひとを無理やり都心に引き込むというのでなく、その拠点になるところに、歩ける範囲で医療や必要な行政サービスが受けられるようなまちづくりをしよう、という試みを「コンパクトなまちづくり」といいます。中心部の再生策とあわせて周辺部の拠点整備が、この施策の大きな特色です。

公共交通の復活
中心と周辺を結ぶアクセス(つながり)をどうするか。現状であればマイカーが常識ですが、急速な高齢化を視野に入れ、落ち目の公共交通の復権を政策のかなめに据えています。
それは富山港線の路面電車化であり、市電の環状線化やJR高山線の運行実験、フィーダーバス、お出かけバスなど主要な公共交通の見直しにつながっています。それらが中心市街地の活性化と旧町村の沿線駅周辺を中心としたコンパクトなまちづくりにも連動します。このクルマ社会からの転換策は、時代の先を行くものであり、評価が分かれます。
けれども、私はこの施策こそ、森カラーの真骨頂であることを疑いません。

バランスのとれた配分
合併後の富山市の平坦部は、旧富山市と婦中区・大沢野区の一部に過ぎず、残り大半が山間地と山林です。合併以前から、その意義も含めて環境対策が注目されていました。
19年度から国の政策で農業全般の見直しが始まります。農業も経営時代を迎えますが、予想される放棄田や山間地農業にはなんらかの対策が必要です。特に山林を含む環境、防災対策を市民全体で考えなければ、川上の廃れは、直ちに川下と漁業にも影響します。
周辺対策として防災と農山村の支援に力点が置かれています。今予算案で市長が最も苦慮したのは、合併後の中心部と周辺部のバランス配分にあったはずです。

投稿者 松本弘行 : 2006年03月18日 15:06