運河の水辺空間とLRTを活かしたまちづくりに取り組む富山市議会議員・松本弘行のWEBサイト

真夏の出来事から_その1

お盆前から政局が激変してきました。なりゆきで亀井新党ともいうべき「国民新党」まで飛び出し、総選挙の見通しは混沌としています。富山3区綿貫さんの行方も予断は許せません。いずれにしろ国民の大半は、現状を変えなければならないと見ています。政権を担ってきた自民党の澱(オリ)が一掃される機会になるかもしれません。。

● 県民性と観光
富山県人は、雪国という地域性か、ガマン強いが口はおもく、遊びを知らないと指摘されます。ムダな消費せずという堅実性と自己PRが下手という謙虚さは、ともに観光を振興してヒトを呼び込もうという昨今の風潮にはマイナスになってきました。
市議会観光振興連盟の会長を務めて5年目になりますが、当時は観光=遊びと見られて白眼視。県人気質が市議会にも反映されていたといえます。いまでは議会質問もラッシュの感があり、様変わりしてきました。
議連では年に一度、国内外の視察をしますが、今後の観光振興になる参考地を選んで行きます。今回は、1泊で回れる「愛・地球博」と「中部新空港」にしました。

● 万博と中部新空港(セントレア)の共通性
両者とも、企画設計の考え方は「ユニバーサルデザイン」「環境」で共通しています。
ユニバーサルデザイン(UD)とバリアフリーは似たような考え方ですが、後者は特定のひとに独自な対応をするのに対し、前者はあらゆる場を想定してあらゆるひとに、と言えそうです。具体的には、車椅子のひとにワンステップ電車は更にスロープ台を用意するのに対して,超低床車(富山ライトレール)仕様は床と停留所の段差がなく、車椅子に限らず子どももお年寄りにも使いやすいということになります。高齢化社会を背景にした新しい思想といえます。万博会場は短期施設といえ、その努力は窺えました。
それに対してシントレアはUDのかたまりといえます。床スロープ、エレベーター、エスカレータ、トイレ、自動販売機、電話台、手すりなど目につくところはすべて障害者対応。新空港の特色は、ひとにやさしい、分かりやすい、使いやすい、確かに国外線と国内線の分かりやすい連絡など、今までの国際空港にないシンプルさです。それらの対応はカネがかかる筈ですが、民間の発想と経営で関西空港の半額というから何をかいわんやです。
環境保全は、今回の万博のテーマ。太陽光発電などの新エネルギー、廃熱や温度差の未利用エネルギーの活用に力が入っていました。新空港はその実践場といえそうです。

● 観光振興のあたらしい発想
富山市は戦災ですべてを失い、歴史的な遺産は殆どありません。年間百万人といわれる立山への観光客や国内外の会議開催などでひとを富山市に引きつける重大さを今になってに気づいてきました。その意味で富山城址公園の改築と松川・いたち川周辺の水辺の活用は欠かせません。と同時にこれから数年間にわたって富山駅周辺は大改造されます。金沢や高岡の名所旧跡に乏しい富山市は、あたらしい仕掛けで観光を図るしかありません。
両市にない路面電車はその一つですし、駅南の城址公園と駅北富岩運河の水辺の活かし方は、富山市のあたらしい観光づくりのポイントです。
今回の視察で、まちづくりに必要なことは時代に先んじた考えを計画に取り入れれば、それがサンプルとして完成時にひとを引き付けることができるということでした。UDは一般化しつつありますが、新エネルギーの活用によるまちづくりはこれからと思われます。
先回ふれた河川水による熱供給は、いま採算面で問題があっても使用する範囲が広がれば、採算ベースに近づきます。清潔で美しい街づくりは都市インフラにも仕掛けが必要です。

投稿者 松本弘行 : 2005年08月18日 20:41