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新しい議会のスタート

今年4月1日で7市町村が合併し、市長と市議会議員の選挙をへて議会も新市の一体化にむけて本格的に動き出しました。代表質問に答えて、市長は新市に対する姿勢を「高い所から見る鳥の目と地べたを這う虫の目で市政に臨みたい」と述べています。
高い志操と、ものごとを処するのに現場を踏まえるという為政者に欠かせない所信表明に頼もしさを感じた人が多いはず。堅持してもらいたいものです。

● 不祥事
森市長は旧富山市長に就任以来、フレッシュな感覚と創意に富んだ施策で順風万帆のスタートと思われた矢先、足元からほころびが出始めました。いずれも職員の公金に対するモラルの欠如であり、あってはならないことです。議会でも取り上げられました。
公務員の身辺も一頃から見れば給料の目減りや適正配置へと不安定になりつつあります。行政改革は、やる気のある首長ほど挑戦します。いままでの暗部が明らかになることは、自浄作用というよりきしむ声かもしれません。今回は市長の意気込みに水を差す結果になりました。綱紀の粛正は、職員のみならず議会も厳粛に受け止めなければなりません。

●建設計画の行方
合併時の条件として旧町村から新市に多くの建設計画が出されました。その実行を迫る質問に森市長は明快に答えています。「尊重はするが、すべてこれから作る新総合計画にかかる。世の中の流れやカネの状況を見ながら広い目で必要なものは採りあげる。」
今回の予算は、旧町村の建設計画の方向だけは示しても、合併のアメ玉である特例債も貯金も使わないというシビアなもの。新規事業はほとんどありません。旧町村にとっては、お預けどころか現実のきびしさを垣間見たというのが実感でしょう。

・ 合併特例債の活用
といってもトラの子の特例債を総合計画の立ち上げまで塩づけにするのではなく、508億円程度(総額600億円弱×実効85%)を富山港線路面電車化と学校改築(旧市の既定方針)、児童館や公民館建設、市道整備に当てるとして旧町村の要望に応えています。

●総合計画の柱
中・長期的な基本方針となる新市の総合計画は、今までの計画を一旦ご破算にして組み直すという首長にとっては真の経営哲学が問われるものです。が、やりがいもある仕事。
市民アンケートを行い、公募市民の委員も交えて18年度末まで二年間かけて策定する方針ですが、五つの重点項目を明らかにしています。
公共交通、中心市街地、高齢者福祉、中山間地、広域観光。とくに交通は、少子高齢化のなかで意見の集約が必要であり、観光は新時代へ産業化の柱として質問が集中しました。 
私にとっては、いずれも選挙の公約であり、当を得た項目であると思います。

・ 時の試練に耐えうるか
 今議会で行政改革を前面に出した質問は、総じてしっかりした内容でした。市民の関心は、合併成果の行方にあるからです。成果とは、議員は減ったけれど余ってくるはずの職員をどのように適正数にもってゆくのか、いわば行政のスリム化が注目されています。

答えは、削減目標をはっきりした定員適正化計画を17年度中に作るというもの。行政改革は人減らしが目的ではありません。が、行政の仕組みの総点検という行革に対して市長はきびしく臨むと思われます。「もう、役人も安泰ではない。民間並みの能率、能力中心になったとき、諸君は果たして時代の要請に耐えうるのか」。市長が就任にあたって引用した冒頭の警句は、職員の覚悟をうながす行革に臨むメッセージと受け止めました。

投稿者 松本弘行 : 2005年06月22日 20:35